このブログちゃんと書こうと思い直してはや4回目。
ちょっとテイスト変えて何か読み物的にまとめていきたいなぁ、何かテーマ決めて、、うーん、

そうだ!“Designer’s Voice“ ! いいじゃん!

って感じで響きがいいよねとつけ始めたタイトルだったが、どこかで聞いたことあるような気もしていた そして先日判明してしまった。
好きなブランドのパーゴワークスのHPを見ていて見つけてしまった、Designer‘s voice の文字。
ごめんなさい。意図せずタイトルがインスパイアされていました。

テツさん、大好きです。

パーゴワークスのみなさんと、沖縄のRun Ride Pointさん。

 

 

さて今日はまた新柄のウラ話。

タイダイの時にそのカラーリングの秘密を語ったが、今回はプリント柄がリリースされる。
毎回新柄を描くのは正直、

「もうネタねぇよ、ブラザー。」

 

ってなっちゃうんだけど、今回新柄を企画した際はちょっと新しいアプローチで柄を起こした。

これまでは、雑貨っぽくならないように、ファッションアイテムとしても使えるデザインに、というところを正直重視して描き起こしていたが、迷彩柄にバンダナ柄にタイダイに、アウトドアなイメージのある柄域は正直何度もやっていてもうネタ切れ状態になっていた
定番柄なので取り入れやすいのは事実。なので実際よく売れる柄域なのだが、バンダナは何度描いてもバンダナだし、カモはどう描いてもやはり鴨

既に廃盤商品だが、こんなどストレートなカモ柄もあった。

 

 

では今回どんなアプローチをしたのか。
即ネタバラシになるが、ファッションやアパレルだとこういう柄域だよね、っていう柄のイメージを先行させるより、改めてCHAORASが受けているシーンやスタイルを明確にするところからスタートした。

結果、カモになっちゃったんですけどね。

 

 

今回発売のこの2柄紹介の前に、ちょっと小話。

てぬぐいって、汎用性が高い。
使い方の解説は今回の趣旨じゃないので割愛するけど、使い込むほど独自のアイデアが湧いてきちゃって多彩な使い方ができる。それがてぬぐいだ。

てぬぐい業界あるあるで、言ってしまいがちなのが、「工夫次第でいろんな使い方ができるよ、なんでも使えるよ」
なのだが、これがよくない。

商談の時に、「何でもします!気持ちだけは負けません!価格?頑張ります!」と言う業者と、

 

「弊社は企画力が強みですので案件に応じて最適なかつオリジナリティある提案の実績がございまして弊社御社弊社御社弊社御社…」
と言う業者、

どちらに頼もうと思うだろうか?

 

 

「今度デート行こう!キミのためなら何でもするよ」
と誘ってくる男と、
「今度一緒に食事行かない?実はもう話題のあの店を押さえてあるんだ。もちろん君の好きなあのお酒もあるってさ、きっと満足してくれるよ」
と誘ってくる男、どちらの誘いを受けるだろうか?

私が女性だったら、どちらも受けない。 なんかキモい。

 

そもそもてぬぐいを知らない人に、何でも使えるよを連呼してもわからないのだ。
そうなのだ。仕方ないのだ。
この、工夫次第で何でも使えると言ってしまうことが、逆にてぬぐいをわかりにくいものにもしてしまっている。

具体的なイメージや使い方、活かし方が分からないと手が出づらいし、興味のない男には何を言われても誘いは受けない。おれ男だけど。

 

アレも使えるよ、コレも使えるよとばかり言ってると、逆にじゃあ何に使うのがいちばんいいの?どのシーンがいちばんいいの?となってしまう。

アウトドアと一言で言っても、実に範囲が広い。
キャンプもあれば、登山もあり。山もあれば、海もあり。

キャンプでもファミリーと野営とULキャンプとでは全く違う。

ざっくりとアウトドアに、てぬぐいいいですよと言っても具体的なシーンと使い方を示してあげないとユーザーはイメージできないと思う。

 

さて今日の本題に戻り、新柄のデザインアプローチのお話。

今回カモ柄とボタニカル系とネイティブ系の柄を出すかーって感じで実は方向性は既にあった。

インスタのみなさんの投稿の分析から、新作の方向性とターゲット、シーンを絞っていくことを再度徹底した。

 

おかげさまでCHAORASは、この具体的イメージと使い方が登山ハイクトレラン界隈ではようやく根付いてきて、そこに広がっている。

 

じゃあ待って、

登山ハイクトレラン界隈に根付いてきたのなら、同じカモ柄でもそこに踏み込んだカモ柄にできない?

ボタニカルなら、サーフっぽいイメージはよくあるけど、それだとイメージ合わないよね?山系の新しいボタニカルできない?

ネイティブ柄って、キャンプのイメージはあるけどハイクやトレランでは少し違うかもね。

 

と考え、
今回は、とにかくハイク&トレラン系に絞ろう!
ってなったのだ。

さきほど触れた、使うイメージやシーン、スタイルがファンの皆さんの間で確立されてきたからこそできたアプローチだ。

これを早い段階でやってしまうと、ちょっと変わったカモ柄、ボタニカル柄のてぬぐいだねー。

で終わってしまう。

 

そんなこんなでネイティブ柄は今回ラインナップから早々に離脱。
じゃハイクトレラン層に向けたカモ柄とボタニカル描くか。

となってリリースとなったのが今回の2柄。
となったワケ。

今回のデザインはそこがポイント。
先に述べた、“アパレルで使われるカモ柄やボタニカル柄はこれ“からデザインをスタートするのではなく、
“登山ハイクトレランなど山の遊び、モチーフから生まれたカモ柄&ボタニカル柄“
っていうところ。なんです。

 

まずカモ柄。

 

モチーフにしたのはこれ。

苔と岩と滴る清水

私は山も好きだが渓谷も大好き。
渓谷といえばやはり奇岩や滝だが、私は地味にこの「コケ」が好きなのだ。
清流に濡れたコケ、水玉のついたコケ、何だかすごく愛おしい。
わかってくれるだろうか?このコケ愛。

この、岩とコケと土と水をカモ柄で表現したのが今回のデザイン。

柄名も色々考えた。
コケカモ? 山カモ? 滝カモ?
うーん、どれもボツ。 なんかどれも鴨の一種みたい。

名付けたのは、「ハーフトーンカモ」
多くの人は、何じゃそりゃ?って感じだろうが、デザインやイラストを生業にしている人ならこの意味わかってくれるだろう。

イラレやフォトショで、ベタ面をドットで処理するのをハーフトーンと呼ぶ。
山やコケからかけ離れたが、それはそれ。 
ネーミングには響きも大事である。

 

お次はボタニカル。 

ボタニカルといえばサーフ系、海系の柄に多い。

tetsuroumorinoさんのインスタグラムより

 

サーフや海っぽいイメージ、ヨガっぽいイメージの柄って、おしゃれなのが多い。

でもおしゃれだから言ってとそのまま使うと、なんかシーンに合わない。

ウチもいくつか出している。おしゃれ。ラン系に人気。

 

普通におしゃれなボタニカルを描こうとすると、やっぱ海っぽいイメージになる。
んー、じゃあ山モチーフで山シーンに向けたボタニカル柄を描くか、よし描こう。ってなった。

んで選んだのがブナとミズナラ。
ブナ林のあの雰囲気って、あー、山に来た!って感じしません?

 

tetsuroumorinoさんのインスタグラムより

あのブナ林の雰囲気すごく好きって人きっと多いよねって主観から選んだ。

あとはサーフ系にもありそうなおしゃれな感じにまとめるだけ。
色も元の色にとらわれずにファッションアイテムとして通じるようなカラーリングにしたわけです。

山ボタニカル、爆誕。

 

こちらもネーミングには悩んだ。
ハイカーズボタニカル? うーん伝わらん。
マウンテンボタニカル? なんかゴリラみたい

悩んだ結果、こちらは逆にどストレートに、“ブナ&ミズナラ“

「伝える」より、「伝わる」ってのが大事ってやつだ。

 

いや、断っておきますけどいいんですよ柄のチョイスなんてそれぞれの好みなんで。
このシーンにはこの柄!って強制するわけでもこうすべきなんてことも言うつもりはまったくありません。
でもブランド側としては方向性をちゃんとイメージとして打ち出すと言うことは大事なんです。ってこと。

リリースするのに名前はつけたけど、CHAORASファンの間では
「苔カモ」「山ボタ」
って名前で通じるようになればいいななんて思ってるわけです。

 

CHAORASのデザインは、どこぞから既に柄になった生地を仕入れるわけでないのです。

そこには毎回頭を悩ますデザイナーの苦悩と血と汗と汁とそりゃもう色々なものが籠もっているんです。

末永くよろしくです。

 

最後に全くの余談ですが、私が今までいちばん度胆を抜かれたてぬぐいの使い方紹介が、

「キャンプでコーヒー豆をてぬぐいに包んで、岩に打ち付けて豆を砕く」

というもの。

いやミル持っていきましょうぜ。

 

以上モリノでした

ここまで読んでくれたアナタに。

CHAORASオンラインショップ

tetsuroumorinoさんのインスタグラム

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