化学繊維の速乾タオルって、軽くて高機能だけど、肌触りはイマイチだし、デザインも素っ気ないし、でも普通のタオルは荷物になるし、でもタオルを持ってスポーツするのは無理があるな…登山や自転車などのアウトドアアクティビティを趣味とする中で、ずっと感じていた事でした。
もっとおしゃれに、もっと機能的に使えるアクティビティ用タオルがあると、アウトドアもスポーツももっと楽しい気分でできるのに。
日本の伝統的な生活用品「てぬぐい」に、そのヒントがあった。
我々は、てぬぐいやゆかたなどの生地となる小幅木綿の産地と関りが深く、てぬぐいの持つ機能性、実用性やデザイン性をよく知っていました。アウトドアアクティビティにおいて、てぬぐいの持つポテンシャルが多くの人々の役に立てるということに気付くのは、自然な流れでした。
「てぬぐい」のポテンシャルを活かし進化させた
てぬぐいは吸水・速乾性に優れ、軽くてコンパクト。そして綿100%で肌にも優しい昔から日本人の生活に根差した理に適った生活用品でした。そのてぬぐいのポテンシャルに注目して現代のスポーツ、アウトドアシーンにマッチするように進化させた新しいジャパンクラフトが“スポーツてぬぐい”です。
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なぜ「てぬぐい」は切りっぱなしだったのか?
従来のてぬぐいが端を縫わない切りっぱなしだったのは、すぐに乾き、雑菌の繁殖を抑える工夫です。しかしスポーツ等でヘビーに使うと、どうしてもほつれが気になります。そこでスポーツてぬぐいは、速乾性を損なわないよう折り返さず、糸のみでほつれを止めるロックミシン縫製を施しました。
なぜサイズは今も昔も90センチなの?
従来のてぬぐいのサイズは90cmが一般的ですが、スポーツてぬぐいは首にちょうど二重に巻けて、頭にも巻きやすい110cmの長さにしています。首からかけるだけでもスポーティなイメージになり、軽量でコンパクトな高い携帯性はそのままです。
使い始めからソフトな肌触りにこだわったのは
使っているうちに糸がほぐれ、風合いが良くなった、てぬぐいの良さを使い始めから感じて欲しい。てぬぐいは晒(さらし)工程で一切の不純物を除去します。そのため吸水性は高いがキシキシした肌あたりになってしまいます。そこで椿油を配合した柔軟剤で特殊加工(※ab・soft®)することで吸水性を損なわず優しい肌あたりを両立することができました。
※ab・soft®(アブソフトは(株)スタジオ・ワットと(株)三共晒の登録商標です。
想いの先には
てぬぐいが次第に使われなくなっていること。そして小幅木綿産地の衰退や後継者不足のこと。てぬぐいの良さをもっと広めるために出来ることは、ユーザーへの実用性とデザイン性を両立し、人々のライフスタイルで活躍するアイテムを届けること。産地に対しては、新しい市場を拡げることで活性化させること。
このスポーツてぬぐいが共感の輪を作り、沢山の笑顔と元気を生み出す未来を目指し日々挑戦しています。