“ 晒 ” “ 晒す ”・・・関係者の方々にはおなじみでしょうがこの漢字、私、最初読めませんでした。。
いろんな意味がありますが「布などを薬品を用いて白くする、不純物を取り除く」というような意味があるそうです。
漢字の成り立ちは(正式なものかはわかりませんが)“日”の光が流される方角が“西”というところから、「日が西から照りつける」→「日にさらす」→「晒」という漢字に成ったという話も。
日光に当てると除菌・消臭効果があるということを考えると、“不純物を取り除く”→“晒す”となったのもなんとなく納得できるような気がします。
そうです “ さらし ” “ さらす ” と読むんです。
で、前にも書かせていただきましたが、スポーツてぬぐいが出来上がるまでの工程は、簡単に言うと[織り]→[晒し]→[染め]→[整理]→[加工]となります。
その[晒し]の工程でお世話になっております 株式会社 三共晒(さんきょうさらし)さんへお邪魔してきました。
綿から生糸ができて、それを織ったものがこの“きばた”というそうです。(上の画像)
“きばた”?これまた新しい言葉。
またまた漢字が出てきませんでしたが、“生機”と書くそうです。機織り(はたおり)の“機(はた)”なんでしょうか。
生機は、最初は真っ白ではなく、生成りの色をしています。染めに移る前にこの[晒し]の工程で生地を真っ白にし、不純物を取り除くそうです。
まず、大きなカゴに生地を詰め、クレーンを使って【釜入れ】し、釜で焚きます。夏場、釜入れ場は50度を超えることも。
【釜焚き】の後、【釜出し】して→【脱水】。
水分をたくさん含んだ生地を手作業で抜き取り遠心分離機にかけますが、この脱水の作業が最も過酷な作業なんだそうです。
その後、生地の端をミシンでつなぎ、140℃のシリンダー乾燥機に通して【乾燥】させます。
さらに【加工】。和晒特有のシワがなくなり風合いもよくなり、鮮やかできれいな仕上がりになるシルケット加工。手ぬぐいや浴衣のような巾の狭い生地(小巾織物)を加工できる機械はなんと・・・
『世界にただ一つ!!』
三共さんにしかないんです。
これ、ほんとにすごいことです。
そして、、、
生地の風合いと機能性の向上を追い求め、CHAORAS®のために三共さんと弊社で共同開発した加工技術『ab・soft®』。
水を良く吸い、さわり心地もさらに良くするための特別な吸水・柔軟加工をしてもらっています。
普通の柔軟剤は油なので吸水性が落ちてしまうとか。
CHORAS®の手触り、ぜひお試しいただきたい。。
晒に囲まれた空間は、私にはまだまだ異空間。幻想的でもありました。
スポーツてぬぐいができるまでに、この[晒す]という段階までにでもいろんな技術が使われていて、びっくりです。
真剣なモノづくりの現場です。
三共さん、大変な作業をいつもありがとうございます。
その他の工程については、またの機会に。。