スポーツてぬぐいウィンターブレンドってなんや?と思ってページを開いた方、
引っかかりましたね。
要するに秋冬の使い方です。 だって「てぬぐいの秋冬の使い方」って言うよりウィンターブレンドって言う方が興味持ってもらえそうだったから。
さて、お山の遊びも、秋冬シーズンに入ってきましたね。いい時期です。
これからの寒い時期、スポーツてぬぐいは夏とまた違った用途として役立ちます。
4回にわたってお送りします。今回はその最初のエントリー。
1回目は、汗冷え対策エマージェンシー用途の紹介です。
①着衣のまま着脱可能。汗冷え対策エマージェンシーインナー
手拭い=夏。 このイメージはなんなのでしょう?
まあ、そりゃそうですよね。従来の手拭い=汗水を拭くもの=汗は夏にかく!=夏のもの
ってな構図。
しかし、スポーツてぬぐいは、ウェアやザック、シューズなどと同様の、アウトドアギア。
夏だけのものではありません。
夏は汗をかく=汗を拭くことも増える。夏はスポーツてぬぐいが一番本領を発揮する時期。
でも、登山トレランしてると、秋冬でも汗はかく。荷物も増えるから、思った以上にかく。
結論からいうと、秋冬でも今回紹介するのは本質的にはやっぱり汗対策なんだけど。
だけど、汗対策でも秋冬では夏と意味合いが変わってきます。
夏はどんどん湧き出る汗を拭くことが主だけど、秋冬は、
そう汗冷え対策です。
さて、最初に寒い時期の登山の汗冷えのことと、レイヤリングの考え方をおさらいしておきましょう。
大事なポイントです。
寒い時期の登山は汗のコントロールが必須。これをおろそかにすると、状況によっては最悪低体温症で生死に関わることに。
色々な考え方あるでしょうが、私は基本寒い時期の山は、撥水性の高い素材をドライレイヤー(肌着)として着て、その上のベースレイヤーに吸わせています。
そしてミドルレイヤー、アウターシェルと続いていくわけですね。
まずドライレイヤーはファイントラックのアレ。すごいよねあのメッシュ。でも汗っかきの方にはミレーのほうがいいという話もあったり。まあ本題ではないのでその辺は好みで。
街でこれだけ着て歩いてたら職質されるやつ
そしてその上のベースレイヤーはメリノウール。
行動中は体も熱を発するので、レイヤーの機能にも助けられるけど少々湿っても体温で気付かぬうちに乾いていたりしますね。
ドライレイヤーがまず汗を肌から逃し、速乾性のあるベースレイヤーに吸わせて外に逃す、という仕組み。
でもどう対策しても不快な時あります。厄介なのは、例えば汗をかいた時の休憩中など。
行動中は暑く感じていても、休憩中はどんどん体が冷えていったりします。いくら高機能なドライレイヤーを着ていても、発汗量によっては肌がウェットな状態のまま冷えてしまうことも。
特にザックを下ろすと、今までザックとの間で知らずに濡れていた背中がさらされて一気にインナーが冷たくなったり。。
また、樹林帯を抜けて稜線に出た時に風が一気に強くなることも。そんな時に汗をかいていたら、、一気に体力を奪われて。。。
そうならないよう汗をコントロールするのが基本だけど、そうなってしまった場合にいいのは、乾いたてぬぐいを背中に突っ込むこと。
背中入てぬぐい背中入れ、画像が上高地MTBの時のしかない・・・
発汗の状態によっては胸側にも入れたりします。取り急ぎの冷え対策にもなり、一気に快適になります。
大切なのは、いかに肌をドライな状態にできるかどうか。
夏はこの使い方は汗蒸れ対策でシャツに突っ込むだけなんだけど、秋冬のこの汗冷え対策使用例の具体的なパターンは2つ。
①ドライレイヤーの中でも濡れて冷たさを感じている時→肌とドライレイヤーの間に入れます。
このケースはかなりびちゃびちゃになるまで放置してしまったケースですね。
まずは裾から突っ込んで拭いてください。それだけでもだいぶマシになります。
拭くだけで済めばそれがベストですが、暑くて汗がどんどん出てくる状態だと肌とドライレイヤーの間にしばらく挟んでおいた方がいいです。
ドライレイヤーは前提として、肌に密着させて常に汗を外側に逃がしている状態が理想です。
なので、可能であればあまり肌とドライレイヤーの間に入れたくないんです。入れてる間にレイヤー自体が冷える可能性あるから。
まずは肌をドライにすることを優先とお考えください。吹き出る汗が引くまでで大丈夫です。
背中に突っ込んだ状態でまた歩き出す。(休憩中でも同じですが)汗の出も引いてきたかな、というタイミングで取り出せばあとはドライレイヤーが本来の仕事をしてくれています。間違ってもてぬぐいが冷たく感じるまで入れたままにしないようにしてください。
※ドライレイヤーは基本肌に密着するものです。ちょっと入れづらいかも・・
②ドライレイヤーは機能しているけど、ベースレイヤーが冷たく感じる時→ドライレイヤーとベースレイヤーの間に入れます。
こちらの方がケースとしては多いですね。背中入れやすいし。
ドライとベースの間に入れている時は、結構汗をかくまで突っ込んでいても大丈夫ですが、あまりにびちゃびちゃになるとベースレイヤーまで影響してくるので、暑さを感じ始めたくらいで抜き取りましょう。その頃にはベースレイヤーの状態も改善されているはずです。
予想以上にてぬぐいが汗を吸っていることにびっくりするはずです。
今回の汗冷え対策エマージェンシーの使い方、考え方をまとめます。
☆要はかきすぎた汗をインナーだけで処理しきれない時に、スポてぬレイヤーを一時的に作って汗を排出してしまおうというワケ。
☆いかに早く汗を排出し、できるだけインナーを濡らさないか。かつインナーを早く乾く状態にするかという考え方。
少々テクニカルで、絵にならない使い方ですが、汗冷え対策の大きな助けになってくれます。冷たさを感じないようにする一時的なレイヤーとお考えください。
快適な山行を!
次回は防寒視点の使い方を紹介します!
ここまで読んでくれたあなたに