こんにちは 森野です。
昨日にひきつづき、産地と職人さんを訪ねて後編です。
藍染めの職人さんを後にして、次に訪れたのは名古屋からほど近い、有松という地。
ここは日本屈指の絞り染め産地です。
人がいない…そこはまあ平日なので。 のれんの文字も絞り染めです。
絞り染めとは、ざっくり説明すると生地を板で挟んだり糸で縛ったりして、染めても染料が流れ込まない部分を作り、それによって柄を作る技法です。ほんとざっくり。
いやしかしこれが凄いのです。何が凄いって、絞りのバリエーションが凄い。技術が凄い。特に有松は日本の絞り染め産地でも特に絞りの種類が多いのです。
ちなみに、他の主要な産地は新潟、秋田、大分、京都などなど。
とある工場さんを訪ねて、企画を練ります。
後ろに見えるレース状のカーテンっぽい布は、ティファニーの店舗で実際に採用されたもの。
他にも、歌舞伎の衣装やイッセイミヤケ、ヨウジヤマモトの素材にもなっているものもあります。
町を案内してもらいました。
豪邸だらけです。昔はほんとうに栄えたのでしょう。
色々お店を訪ねてお話を聞いていきます。
デニムっぽい生地!かっこいい。これ、1反おいくらですの?
市場価格にして○○○万です。どひぇー
迂闊に仕立てられませんね。
こちら、絞りの糸を途中までほどいたもの。
ドット状の柄一個一個にひとつずつ糸が縛られていたのです。すごい手間と労力ですね。
左側は糸をほどいて広げたもの。まだ絞られた状態の右側は、生地幅が極端に縮んでいるのが分かります。
この写真のものではないのですが、同様の反物を触りながら、
「すごいですね。ちなみにこれってどのくらいするのですか」
市場価格で1000まんくらいに・・・
ふぁ
ちなみに、1反絞りきるのに2年かかるそうです。
こんなモダンなものもあります。いいですね~
いやあすごい世界です。さあ、この文化や技術をどう今の時代に活かしてニーズを作っていくか。
来年も取り組むこともりだくさんになりそうです。
手ぬぐいも売ってました。こちらはお求めやすい¥1,800くらい。
有松、ぜひ訪れてみてください。6月にはお祭りで賑わいますよ。
ではまた!